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うちの電気羊が…のことを語る

「いや、それは」
彼はそういったまま目をそらしてずっと動きをとめてしまった。悪いことを云ってしまっただろうかとちょっと後悔したがあとの祭り。こちらもずっと沈黙を続ける。こうなってくるとどちらかが音を上げるまでの勝負になるかと思われた。ふと気になって蝶ネクタイでスーツ姿の彼を凝視する。
あ、もしかして電池切れ?
そこで目が覚めた。そう、電気執事も居なければ電気羊もかってなかった。