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中間選挙のことを語る

最初に全然関係ないことを書く。ヘッセン州の選挙を前に毎日新聞にドイツについての連載記事があって、興味深かったのはトランプ大統領の「難民がドイツに来て犯罪が増えた」という趣旨のツイッタが6月あったのだけど、ほんとはドイツは犯罪率は去年は92年以降でいちばん少ない、っていう統計が出ていて、でもトランプさんが云ってることを信じ込んでしまう人がいる、ってのがありました。言葉というのは怖くて、最初に断定があって、でも事実じゃなくても断定してるがゆえに強くて、信じ込んでしまうところがあるのではないか。
でもって、誰でも情報を言葉に載せて断片的に流せる時代になってしまって(おれみたいに教養が無くても相応に発言ができるわけですから)そのことは決して悪くはないはずなのですが、Twitterの登場で世の中が長い議論を嫌ったり、冷静さを欠いた方向へ(わたしを含め)ちょっとずつ動いてるのでは、と思っています。
Twitterをつかって短文で世論を誘導するトランプ大統領の姿勢を放置するか否か含め(もちろん論点となる政策はオバマケア≒国民皆保険制度や移民政策など多岐に渡るのですが)、アメリカは現政権をどう評価するのかな?とちょっと興味を持ってたんすが、上院は共和党優勢だけど、下院は民主党優勢ということで、少なくとも下院ではトランプさんがやりたいことをそのまま垂れ流しにはできない体制になり、なおかつ、Twitterで主義主張を垂れ流すだけではなく政策実行に関して状況によっては下院を説得する必要が生じるようになったわけで、よその国のことなんだけど軌道修正がなされたわけで良い方向へ転がったのではないかと、ちょっとだけ安心した。
でもオバマ政権否定がトランプさんの軸のひとつなんだけど、頑なにその姿勢は崩さないかもなので、混乱するかなあ。