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うちの電気羊が…のことを語る

羊を数えると眠くなる、という都市伝説がある。羊が一匹、羊が二匹、って数えてるうちに寝ちまうってやつ。でもさ、よく考えてみたらそれが事実なら、マザー牧場の従業員さんなんて眠くならないのかな。あそこ羊がたくさんいるんだけど、一匹足らないぞ、とか管理してるはずで。どうやって管理してるんだろう。それを考えると夜も眠れなくなるんすがって話はどうでもいいんだけど。
あなたは電気羊が眠る姿を見たことがあるだろうか。そもそも電気羊は夢をみるのか。みるとしたらアンドロイドの夢をみるのか。気になりませんか?ならない?つか、フィリップ・K・ディックの文庫本読めばいいんだけどさ、あの本、開くと眠くなっちまって…
本を読むのがめんどくさいので、今夜は夜の電気羊を観察するぞ、アンドロイドの夢をみるか確認してやる、と決めた。コーヒーも買ったしメガシャキも買った。本は読んでないけどブレードランナーも借りてきた。よし、準備万端、と電気羊のほうを向いたら、めええとやつは啼いた。
あれ、待てよ、電気羊が眠ってるときにアンドロイドの夢を寝てるときに見るとして、それをどうやっって区別するのだ?よお、アンドロイド!とか言ってくれるのだろうか。アイザック・アシモフの小説だと、ロボットにはRがついているはずなんだけど、よし、電気羊がRの発音をしたら、やつに夢をみてるか聞こうか。でも、どうやって?
と思ったところで目が覚めた。電気羊かってなかった。