天使のわけまえという言葉を御存知だろうか。ワインを熟成させるとき、ナラなどの樽につめて熟成させるのですが、乾燥してるところに樽を置くとどうしても目減りしてしまうので、その目減りした分を天使がこっそり呑んだことにして「天使のわけまえ」と呼ぶようになったっていうやつ。でね、酒が減るのが樽ならわかるんすよ。浅草土産の神谷バーの電気ブラン、ガラスの瓶に入ってるんすけど、昨日よりちょっと減ってる気が。まさか留守中に泥棒が入って呑んだのか?なんてこと考えたところで、めええ、という声が。ふと振り向くと、電気羊が、千鳥足で、逃げようとしている。
貴様か。毎晩呑んでええ気持ちになってるのを見て、よしおれも、となったのか。くれと云われれば呑ませても良いかな、と思っていたけど、こっそり飲もうなんて、ええ度胸しとるやないかい。とっつかまえて今日こそジンギスカン鍋にしてくれるわ。よし、ベル食品のタレをさがそう、としたところで気がついた
…電気羊かってなかった
うちの電気羊が…のことを語る