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うちの電気羊が…のことを語る

CMで「Alexa、照明つけて」っていう、Amazon Alexaのを観た。怪我したときに役立ちそうだよね、あれ。ほんと人の役に立つ技術ってすごいよね。役に立つで思い出した。そうそう、ルンバというお掃除ロボットを知ってるだろうか。メロディ奏でながら、床を掃除してくれる、丸くて平べったいやつ。実家では畳の部屋でも使ってた。隣の部屋にいると、ルンバがメロディを奏でながらこっちへやってくるのがわかるんだけど、ふすまにゴツンとあたるとそのメロディが遠くなってゆく。なんだか健気な奴だなあ、と思えるんだけどそれはともかく、ロボットってすごいよね。いや、ロボットを作る人間がすごいのかな。
そんなことを考えながら部屋を見まわすと電気羊が眠っていた。もしこいつにAlexaみたいに声をかけたらどういう反応を示すんだろう。もしかしたら役に立つことしてくれるかもしれない。あ、ムリかなあ。ムリかもしれないなあ。でも最初から決めつけるのは彼に悪いか。で、いってみた。
「ねえ、電気羊、紙をとって」
って。すると電気羊はおもむろに立ち上がり、あたりを見回して、紙のありかを探していた。おお、えらいえらい。紙を認識するとあろうことか、それを咥えてこちらにやってくる。おお、すごいすごい。Alexaは動かないけど君は動く。ルンバはメロディを奏でるけど君は静かで、電気羊、きみは良いやつなのかも!と思っていた次の瞬間。
その紙を喰いはじめた。
しまった、「紙をどうするか」まで指示しないとだめなのか。そう思ってもあとの祭り。つか、羊も紙喰うのかよ。山羊じゃあるめえし。あ、山羊と羊は近いんだっけ?あ、おい、その紙、よりによって明日提出するものだよ「ちょっと待て!」
と声が出たところで目が覚めた。
電気羊かってなかった…