池袋で『恭しき娼婦』を観ました。主演のサヘル・ローズさん目当てです。
サルトル原作だから、きっと小難しい内容なんだろうなーという程度の認識で行ったら、思いっきり政治的なメッセージが強くて、腹の奥までどっしりきました。

途中である大学の名前が出た時、客席から笑い声が聞こえたのですが、無学な私には笑いの意味がその場では分からなかったけど、後半の方でなるほどね。だから「しんのすけ」なのね。
分かる人には早い段階で背景が見えてくると。

サヘルさんはほぼ出ずっぱりでセリフも多く、役柄の設定もちょいちょいサヘルさんの生い立ちを想起させるし、
明らかにサヘル・ローズが演じることを前提に作られた役で、この仕事を引き受けるのは相当な覚悟があったろうなあと。魂削ってる。

おそらくかなり原作を脚色してるっぽいので、そのうち原作も読んでみたい。