ドアボーイの横抜け 鍵を鳴らしながら 知らない誰かと 同じ箱に乗る 落書きのような 荷物を眺めて 靴を脱いだ時 ひとりになった 役者のような だるい背中で コートのままで 指先はねた 真夜中のダイヤル つながらないベル