オトフリート・プロイスラー著『小さいおばけ』の読書感想文。
主役は「おばけ」なのだが、何故か名前がついていない。そのことが不思議で仕方なかった。
「どうしておばけに名前がついていないのかわからない。理由を知りたい。」と原稿用紙に書いた。
「人に文句をつけるような子ではいけません。」と、親からも担任からも怒られた。「素朴な疑問」であって、文句を付けたわけではないのだが。
「ウルトラの父、ウルトラの母、バカボンのパパ、どうして名前がついていないのだろう?」という疑問を持ってはならないのだと、このとき思った。