オトフリート・プロイスラー著『小さいおばけ』の読書感想文。
主役は「おばけ」なのだが、何故か名前がついていない。そのことが不思議で仕方なかった。
「どうしておばけに名前がついていないのかわからない。理由を知りたい。」と原稿用紙に書いた。
「人に文句をつけるような子ではいけません。」と、親からも担任からも怒られた。「素朴な疑問」であって、文句を付けたわけではないのだが。
「ウルトラの父、ウルトラの母、バカボンのパパ、どうして名前がついていないのだろう?」という疑問を持ってはならないのだと、このとき思った。
読書感想文(どっかん文と略していたのはうちの小学校だけですか)でなんだかえらい賞を受賞したみたい。だけど、実は先生の添削がえらい入ってて、それじゃ誰の作文なのか振り返ってみると疑問(-""-;)
小学1年生の時に書いた「家族と動物園へ行ってへびを眺め喫茶店でメロンソーダを飲み夜はレストランでハンバーグを食べた」という作文は、「動物園へ行ったのになんだか食べてばっかりの話になってるね」と先生に言われた
割と得意でよく褒められたんだけど何書いてたかまったく記憶にない事に今気付いた。ちょっとびっくり。
6年間通してクラスで一番か二番に小さかった僕は、
5年の時に体育会系教師に脅されながらタイヤでできた2階相当の古タイヤのタワーを登り切ったことや、6年時に4段も飛べない状態から8段まで跳び箱を飛びきれるようになった事から、「やればできる」と言うタイトルの努力礼賛作文を書いて賞をもらったが、頭の中では「まぁでも無理なものは無理だよね」と考えていた。
大人 ( おもに担任教師 ) にウケのよさそうなこと、たとえば模範的な内容や、あるいは個性的な意見等を書くと、あとでその作文をクラスのみんなの前で朗読させられたりすることがあったものですが、私は昔っからとても緊張するたちだったので、とにかくそれが嫌だったわけです。
そこで、みんなの前でわざわざ読まされることのないような、没個性であたりさわりのない内容、しかし、それなりの点数を取る必要はあると思うので、それなりの点数は取れるであろうと思われるそこそこの文章、という路線を、わざと狙って書いてました ( 狙った路線がどれほど成功してたかはよくわかりませんが )。
非常にかわいげのない子供だった。
いつ止むとも知れない雨の日々を舞台にした物語。
いやしかし、ストーリーがあったのかどうかも憶えていない。