生と芸術のあいだで
フーコーの美学
フーコー思想の全体を「生と美学」の観点から、内在的に一貫したものとして読み解くhttp://www.jimbunshoin.co.jp/book/b147378.html
他なる生存のあり方へ――
美学的な思考に潜む、硬直的な生への対抗
フーコー思想の全体を「生と美学」の観点から、内在的に一貫したものとして読み解く。
フーコーの生政治論にはそれと表裏一体をなす「生存の美学」という理念が存在する。自己への働きかけによる自己自身の変形、そして自らの生をひとつの芸術作品にするということ。いまだ論じられることの少ないこのテーマは、美学的な主題を多く扱ったフーコーの前期と、主体や権力を扱った後期を内在的に結ぶ糸となる。蝶番となるキーワードは「外」。本書では、フーコーの主要な著作・講義録はもちろん、ドゥルーズが主体化の新たな様態を指し示す「アクチュアルなもの」の問題系を見出したインタビューや対談なども含めて、細やかに探究する。イタリア現代思想の成果をも取り込みつつ、主体、権力と抵抗、統治、真理などフーコーの主要概念の再検討をくぐり抜け、その思想の全体をひとつの「美学」として丹念に、そして鮮やかに描き出す新鋭の成果。
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ルーセルの名があがってるがわたし、ルクス・ソルス(と、新アフリカの印象)は未読なのだ
が、ほぼ関心事項が網羅されてるかんじなので、このあたり読んでから進むのがいいのかも?