id:a-cup-of-snow
今日観た舞台のことを語る

「ジーザス・クライスト・スーパースター」

・神永さんのジーザスがとてもよくなっていました。前半はまだ声が細いときもありましたが、後半はどんどん力強くなって、ゲッセマネの園が終わって場面が転換したときは、まだ終わらないでー!と思いました。エルサレムVer.の時は線が細くて場違いな荷を背負わされたジーザスっぽかったのが、今回は立派な教祖に思えました。

・芝さんのユダ。貫禄があって、常識人ぽくって、ジーザスを裏切るのも保護者がついに見限った感がありました。が、ちょいちょい見せるマリアへのいら立ちと、自殺直前に歌う歌がマリアのナンバーなところに、実はジリジリ追いつめられて神経削られてきたんだなぁ…と。孤独ですねぇ。

・野村さんのマリア。調子が悪かったのか、音程も声量も不安定でした。前見たマリアがしっとりしてむんむんだったのに比べると、さっぱりしたかんじに思えました。

・ヘロデ王、すてきー!登場シーンはエルサレムみたいに完全に暗転してほしいなぁ。ガールズとか人力車が薄暗がりに見えちゃうのが、もったいないでしょー。私はヘロデダイエットを提案したいですよ。

・ピラトに「ユダヤの王とか」って答える人の声がステキでした。

結論としては、金森さんの愛情と希望と尊敬が暴走して転がり回り苦悩するユダの方が好きです。歌い方もあのシャウトがないと物足りないなぁって思いました。ただ金森さんがああいうユダをやってしまうと、主役が二人になっちゃうのかなぁ。実際、今日は完全にジーザスが主役だったもの。

なにはともあれ、金森さんは今何をやっているのだ!?
観たい。