猫はブーツとハットで正装し、うさぎを詰めた袋を背負って、王様の前に進み出た
すると、王様に仕える者どもが眉をひそめて言った
「王様の御前に裸とは」
「裸にブーツとハットとは」
「余計にいかがわしい」
「著しく公序良俗に反する」
猫はブーツとハット、それにうさぎも取り上げられて、代わりに大きなドラえもんの鈴を賜った
すっかり落胆した猫が家に帰ると、三男が山羊の毛で編んだ毛布でしつらえた寝床と、ぬるめに温めたミルクを用意して待っていた
猫はドラえもんの鈴がミルクに浸るのもおかまいなしに、たっぷりミルクを飲み、真新しい寝床に潜り込むと、ぐっすり眠りましたとさ