/打ち切り童話

桃太郎とイヌ、サル、キジのパーティーは、おばあさんのこしらえたきび団子を食べました。
すると、全員が食中毒で倒れてしまいゲームオーバーになりました。

おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは近所のゴルフ場でキャディーのパートへ行きました。
おばあさんがグリーンで芝目を読んでいると、小さなゴルフボールがおばあさんがいるところに近づいています。
遠くから、「フォアー」の声が聞こえ、おばあさんが辺りを見渡すと同時に、ゴルフボールがおばあさんに命中してしまいました。

昔々浦島は助けた亀にハメられて竜宮城へいってみれば工工エエェェ∑(`Д´ﾉ)ﾉェェエエ工工としか書けない苦労をあじわいましたとさ

少女はマッチ売りビジネスで成功し、幸せに暮らしました。

ジャックが手に入れた豆からは、芽が出ませんでした。

魔法使い「お城の舞踏会に行かせてあげましょう」
シンデレラ「そんな事よりカボチャの収穫を手伝って下さい」

鬼を怒らせてはと最初は恐る恐る赤鬼を訪ねた村人たちでしたが、赤鬼のお茶とお菓子を口にすると、驚いて顔を見合わせたあとそのとりこになってしまいました。様子を見に来た青鬼も嬉しそうです。
なんたって鬼の料理は鬼のように美味しいのですからね。めでたしめでたし。

人魚姫は、人間の王子を見たからといって特に思うところもなく、海の中でいつまでも幸せに暮らしました。

シンデレラの靴はわりとよくあるサイズでした。

子ぎつねは左右ちぐはぐでも落ちていた手袋で冬をしのぎました。

シンデレラ「なんで私だけ舞踏会にも行けず家事ばっかりさせられなあかんねん! こんなもん、パワハラやないか! やってられるか! もうええ、出ていったる!!」

ガチャ、バタン!

…………

それっきり、シンデレラは戻ってきませんでした。

鬼ヶ島へ鬼退治にゆく旅に出た桃太郎でしたが、お供になってくれる動物が1匹も見つからず、きびだんごはすべて昼食として食べてしまったために道中の食料もなく、しかたがないので その日のうちにおじいさんとおばあさんが待つ家へと帰りました。

おしゃれな好きな王様に仕立て屋が「馬鹿者には見えない布地」で服を作りました。しかし、その仕立て屋は詐欺師だったのです。
自分が馬鹿者だと思われたくない家来や王様たちは、あるはずもない服を称賛します。
王様はその服を着てパレードに出かけますが、やはり誰一人「見えない」とは言えません。
そんな中、ある子供が「王様は裸だ!」と真実を言いました。

その後、その子供は発達障害と決めつけられました。発達障害概念を悪用したがる人たちによって。
そして、その子供は、発達障害者向けソーシャルスキルトレーニング受講を義務付けられました。

＊発達障害ブームの実態なんて、こんなもの。

「ツバメさん、ツバメさん、小さなツバメさん。 私の剣のつかからルビーを……
　えっ、し、死んでる？！……昨夜の、季節外れの大寒波のせいか？ああ、なんてことだ！」

黄金に輝く、目と剣の柄に宝石をちりばめた王子の像の瞳からは、
止めどもなく涙が溢れ続け、やがてその像は街の人から
「悲しみの王子」と呼ばれるようになりましたとさ。

王様は裸と見せかけて肉襦袢を着ていました。

シンデレラの父親の再婚相手は、とても優しい女性で
シンデレラを我が子と隔てなく育て、姉たちも新しい妹をとても可愛がり
仲よく暮らしましたとさ

床屋はおしゃべりで堪らない性格だったので、城を出る前に首を切られる運びとなりました。

シンデレラはあまりに急いでいたため階段で転んでしまい、ガラスの靴が片方脱げてしまいました。
舞踏会の後もシンデレラのことが忘れられない王子は、落ちていたガラスの靴にぴったり合った女性と結婚する、と触れを出しました。
しかし、誰もその靴を履くことはできませんでした。

そして、シンデレラが最後に名乗り出ました。
靴に足を入れたのですが、足がむくんでいたため、靴を履くことができませんでした。

＊私の姉の証言によると、「むくんで靴が入らなくなる」人もいるらしい。

懐メロ好きな床屋は、葦に向って言いました。
「王様の耳は、日吉ミミ」

「OK google、世界で一番美しいのは？」

ﾎﾟｺﾝ

「へえ、こんな図鑑あるんだー」ﾎﾟﾁ