「髑髏城の七人 鳥」
・鉄板の配役で、RX味を足したり、台詞にしかなかった「捨之介、草の者」を具体化したり、含みを持たせるだけだった「本能寺の変天魔王黒幕説」を明確にしたり、結構やりたいようにやる部分と、ご意見、ご質問にお答えする部分があったように思う
・ギャグパート、アドリブパートに予め時間が割いてあったのか、これまでの見せ場の溜めや切れとかが甘くなっていて、全体に駆け足な感じ。前半なんか次々主要登場人物が出てきては自己紹介みたいな雰囲気で、面食らいました。
・殺陣は森山未來vs早乙女太一以外には、サダヲちゃんがすごくキレキレ以外に絡みとしての見せ場はなく、かなり省略されたかんじがしました。敵役も右近さんが少し歌った以外は殺陣はあんまりあれだったかなぁ?
・うーんと、やっぱりRX味を出すために、配役を安定させた感じが強く、ベテラン梶原善や松雪泰子はともかく、森山未來、早乙女太一までもが劇団員並の縁の下の力持ち位置にいるようなかんじで、ちょっと残念
・とはいえ、サダヲちゃんは、ほんとすごかった!!すごかった!!すごかった!!
・天魔王もキャラクターとして突出はしないけれど、新しい造形があって、それもまた理に適っている部分があって、私は好きです。森山未來だし、森山未來ですから、好きです。
・蘭兵衛は、これまでと違って少し人間味、小栗旬の時の捨之介分が入っている感じでよかったです。蘭兵衛が弱い人間で、極楽大夫とちゃんとした男女の関係があったのかなぁっていうのが、しっかり出ていて、それも蘭兵衛の方が甘えていたんだろうなぁという雰囲気もあって。無界の里炎上シーンでも、最期のシーンでも蘭兵衛も極楽大夫も互いに絶叫しているところが、よかった〜。
・どうだろうかなぁ。あなたたち、ずっと髑髏城見てるんでしょ?っていう層向けだったのだろうか。うーん。
・だがしかし!だがしかし!です!サダヲちゃんは本当に素晴らしかった!あと、芸達者を一度に舞台に上げちゃうと、どこ見ていていいのか全然わからないから、森山未來は常にワイプで抜いておくとか、そういう配慮がほしいです。
今日観た舞台のことを語る