エリートや政治家の中には「高齢者には死ぬ権利がある」とか「障害者やLGBT(性的少数者)には生産性がない」と口にする者がいます。相模原市の知的障害者福祉施設で起きた入所者殺傷事件で逮捕された元職員もちゃんと働けなかった“だめ人間”です。元職員は自分のだめな部分を払拭するため、エリートたちの意思を過度に代行しました。周りに認められたいと言う奴隷根性ですね。この「使えないやつは処分してやろう」という発想はファシズムの始まりだと思います。
(栗原康、東京新聞2019年3月30日朝刊22面インタビュー「あの人に迫る」)