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音楽今聴いている音楽のことを語る


ふとApple Musicのリコメンドで流れてきて、一瞬で心を奪われてしまいました。ラルフ・タウナーの「ジョイフル・デパーチャー」という曲です。ぼくは最近はブラジル・ミナス音楽かモーツアルトを聴いてることが多いんですが、この冬の一番苦しい時期はひたすら、この人の『Travel Guide』というアルバムを聴いてました。ラルフ・タウナーさんのアルバムはもうジャケットから佇まいが美しいのですが、この『Travel Guide』は冬の川の流れを眺めてるような、枯れ野を行くような音楽が果てしなく続きます。それに対して、この彼の代表作『ANA』に入ってるこの曲は、春の到来を告げるような喜びと美しさに満ち溢れていました。調べてみると、ジャズ・ギターの世界にはじめてピアノの手法を持ち込んだ「ビル・エヴァンズに最も近づいたギタリスト」と書いてあって納得。あんまり知られてないけれども、やはりこの人はただ者ではなかったのです。そして、この曲を普通にカバーで弾いてる日本人もすごい。映像の質感も美しいです!