アルファポリス版『三国志外伝 張政と姫氏王』、第五話、第六話を公開しました。
第六話では「餅」が登場します。日本では「もち」に当てている漢字ですが、本来は小麦粉を練って作る食品を指します。
中国における穀物の粉食は、有名な張騫の西域探検(紀元前二世紀)以後に広まったようです。煮餅というのは今のラーメンの祖先ですけれども、長い切り麺はもっと後世の発明で、この頃は白玉とか水団に似た形状だったろうと思われます。つゆは塩か味噌の類で、油をふんだんに使う調理法もまだ無く、むしろ日本の汁物に近いあっさり系の味を想像したら遠くなかろうと思われます。
当時のファストフードはこのあと第十話にも登場します。