アルファポリス版『三国志外伝 張政と姫氏王』第九話、第十話を公開しました。洛陽の市場で「胡飯」を食べよう。
大陸では古くから遊牧民が文明の運び屋としての役割を担っていました。魏晋南北朝時代に遊牧系勢力の強い影響を受けた中国には、西アジアやインドに起源を持つらしい新しい食文化が現れます。「胡飯」というのは、食べ方としては今の春巻きに通じるものですが、生地は小麦粉を伸ばしたクレープ状のもので、あるいはロシア料理のブリヌィと系統的につながるものかもしれません。
この辺りは三世紀よりもう少しあとの北魏の時のレシピに基づいていますが、魏晋の頃にはすでに入り始めていたでしょう。