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元号のことを語る

ときの権力が時間の流れすら支配することを誇示するために古代の中国での発明は、現代的視点で見るなら支配するって言っても別に巻き戻しも進めも出来無いからせめて名前をつけて区切ってみることしか出来ないことをかえって浮き彫りにするものでしかない。だが、そのことはほとんど意識すべきでないものにされているようだ。
こういうものが「王様は裸だ」と言う無邪気な一言で晴れるのだろうと言う期待はもはやもてない。むしろ従者の槍がその声を突き抜くことを予感してしまう。
このことは、時間の流れなど支配はされていないかもしれないが、少なくとも空気感のみは支配できていることは示せるわけで、おそらくこの十分とは言えぬ発明は、むしろその副作用の為に長らえてきたのではないか。
ただ、その万能感の誇示の為にわざわざ露にされたその裸身から、あえて目を背けないでいてやろうではないか。だってそこには素敵なお召し物しか無いって言うんだろう?