イーサン・ホークとジュリー・デルピーの不朽の名作『ビフォア・サンセット』のような6時間を過ごす。
もし今というタイミングを逃したらこの人には一生逢えないかもしれない。と、ごく短時間で色んな不確定・不確実なところはありつつも、色んな人生の事柄を決意して、5年ぶりのデートに臨んだ。
夕暮れからの6時間、たわいもない話をしつつ、ぼくらは完璧な時間を過ごした。ぼくらはお互いのことを長い時間をかけて知っている。ぼくは持てる限りの全てを彼女に捧げ、彼女は妥協できる全てをぼくに譲ってくれた。何度も永遠を感じた夕暮れ。
残念なことに、ぼくらはお互いの一生をそばで生きていけないことが分かった。雰囲気も、会話もごく自然にだけど、ぼくらはお互いに持てるものすべてを出しあって、結婚できないことが分かった。
人生最愛の人へ。ぼくはこの永遠の夕暮れを、心の宝箱の中にしまって、一生とっておきます。今日も力いっぱい生き切ったので、後悔はありません。おやすみなさい。
夜おやすみのことを語る