アルファポリス歴史・時代小説大賞に参加中『三国志外伝 張政と姫氏王』第二十三話「鹿卜の法」を公開しました。
奴王の助命を請う嘆願に応じて、姫氏王は事の是非を鹿卜で占うように命じます。
亀の甲羅や動物の骨を灼いて入るヒビによって占う方法は、中国で殷王朝に行われたものが有名ですが、春秋時代頃にもある程度は行われていたらしく、水稲工作文化とともに日本列島の弥生文化に入った可能性が考えられます。
今般の践祚大嘗祭に向けて「斎田点定の儀」で亀卜が行われたことが報じられましたが、目の読み方がきちんと伝えられているのかいないのか……。
目をどう読んだら何がわかるのか、読み方がいつまで伝えられていたのか、今でも誰か知っているのか、そもそも初めから方法があったのかどうか……、そんなことは内実としては問題にならないのかもしれません。