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林遣都のことを語る

舞台「熱帯樹」の感想を。
愛憎渦巻く家族の一夜の物語。
はぁ~濃ゆいお話だった。そして台詞量がハンパ無い!
特に母親役の中島朋子さんの台詞が多く、喜怒哀楽が激しくて魔性の女っぷりと迫力が凄かった!
病魔に冒され余命幾ばくも無いと思っている妹役の岡本令さんの壊れっぷりも狂気。
その間で揺れ動くお兄ちゃん勇役に林遣都なんだけど。
狼狽したり、怯えたり、びくびくしてる推しの姿が大好物な私としてはこの林遣都はすごく良かったです。
この勇という人物は優しいし、いい子なんだろうけど、結局は自分では何もできない井の中の蛙という印象。
でもその優柔不断なダメっぷりが林遣都だと非常にいい感じでした。
個人的には父親と叔母さんの後半の会話が面白かったです。掛け合いがポンポンしててテンポが良くて、この重い話の中で一番まともな会話な気がした。
あと、勇役の林遣都に対して、妹が何度も「立派な肩幅」「その大きな肩幅」とかやたら「肩幅」を連呼するのが面白かった。あれは笑いどころでいいんだよね?お客笑ってなかったみたいだけど(^_^;)
演出家の小川さんが手がけた過去の舞台もぜひ観てみたいです。