次回作を準備中。
- 皇極天皇の二年に、山背大兄命が殺された事件を扱う。短編。
- 山背大兄は、聖徳太子の子で、推古天皇が崩御した後、田村皇子(舒明天皇)と位を争った人物。
- 日本書紀では、蘇我入鹿が、古人大兄を天皇にするために、殺害を主導したことになっている。
- ただ日本書紀は、中大兄皇子と中臣鎌足が入鹿を殺したことを正当化するために、蘇我氏に落ち度があったように筋立てをした節がある。
- 古人大兄は、舒明天皇と蘇我夫人の子。皇位継承順では、舒明と皇極の子である中大兄と大海人が、一番の競争相手となる。
- 容疑者が不明なら、被害者が死んで最も得をした人物が、殺害の動機を持っていたはずだと考えるだろう。それは誰か?