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あきらめのわるさのことを語る

残りあと3日。ラストダンジョンの最下層へ辿り着く。RPGと同じように、過去に倒した中ボスが襲いかかってくる。鉄球で殴られたり、指がもげたり、お腹を貫かれたりしても、立ち上がって前に進む。「もう止めたら?最後まで辿り着りついたとしても、未来は暗いまんまで、あなたの世界は何も変わらないわ」と架空のヒロインが言う。「いやだ」とぼくは思う。「あきらめのわるさ」という能力があったら、ぼくは255なのだ。あと3日間、自分自身の最後の一滴まで、今ここに注ぎ込んで生きるのだ。何度負けても、何度でも立ち上がるのだ。