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山本太郎のことを語る

経済政策について、日本経済の実態はなにもMMTの証左にはなってはいないと考えている。
と、言うのもこれはMMT的政策を打ち出す山本太郎氏なども指摘する通り作られたカネが実体経済の方に流れていないからで、山本氏は「ならば実体経済に流せば良いではないか」と主張するが、そうした途端に制御できないインフレになったらどうするんだろうってのが不安。

そういったことをしないまでも、10年先まで前借りされ大盤振舞いの防衛予算やら、オリンピックやら何やらと変な回しかたをした予算をまともに使えばそれだけでずいぶんとマシな社会になるんじゃないのって思うわけで、政局的にはれいわ支持、政策的には社民や共産を支持しているってのはそういう理由。

重ねて心配なのは、一部経団連企業が実態としては伸び代がほとんど見えないまま、大株主がGPIFや日銀と言ういわば国有企業化の形でゾンビ化している状況で、当然それらの株を一気に放つことなんてできず、国を挙げてまともに成長し得る企業にしなければならないってことなわけで、実のところあんまりマクロ経済政策的なことを言うよりは、産業政策もっと前面に押し出してほしいってことだったりする。

で、まぁそのへんで有力だと思うのは金子勝氏などが推す、小規模エネルギーなどの分散社会化とそのためのスマートグリッドなどの技術、そして原発は廃炉の方向は勿論のこと、廃炉技術や廃棄物処理技術で国際的にリードできるようになればいいんじゃないのかなと。

なんつかね、中国が技術を監視社会の強化に使いながら伸びて行くのならば、そうさせない技術から伸びて行くってのが良いんじゃないのって思っている。