MMTについてはなんだかリフレ派が盛り上がった頃に似ていて、そしてシステム開発における「銀の弾丸」的なものに感じられて極めて慎重に接さなければならないものだと思っている。
だいたいその語りは同じようなところが説明され、同じようなところへの説明が抜け、同じような反論に対しての理論武装がある。
多くの人々が納得して啓蒙しようとしているようならば、それぞれの人なりの語り口が次々と語られていないところが埋められて行きそうなものなのだけれど、こうまで判で押したように同じ語り口が並んでいる状況と言うのは、理解しているわけではないが何らかの理由で表面的なコピーをしている人々が沢山いるに過ぎない状況だと考えるべきものだと思っている。
で、こういうコピーが増える核にあるものは「銀の弾丸」のようなファンタジーへの信仰であることがしばしで、で、さらにそこにアフィ厨が贅肉的にぶらさがって行くとかね。
もちろん、「だから間違いだ」とは言わないけれど、少なくとも自分で理解できたと感じるか、自分よりは経済分野に明るかろう専門家の中でフェアな慎重さを感じさせる人々の振舞いを見つつだなって思うんだけれど、そのためにも「何が語られていないか」ってことを注意深く見て行くべきだと思っている。