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ドラマのことを語る

『イサベル』、第3シーズン、差別話もさることながら、こどもたちの結婚話が始まったら、ますますきっついドラマになってきた。まあかたっぱしから政略結婚なのは、もうしょうがないというか、わかってることなんですけども。
イサベルの死後を描く続編『フアナ』のヒロイン、次女フアナの物語がこちらで既に始まっていて、次第に目立ってきてるのだけど、そっちが凄まじいの。

今見てるあたりでは、フアナが最初のこども(女の子)を生んだところなんだけど、ここまでで既にすごい精神的にキツい展開。
というのも、出会った時からずっと、夫のフィリップ美公がフアナをコントロールするために講じたあれこれが具体的に写し出されていて。モラハラ、精神的DVの具体的手法、みたいな。徹底的に囲いこんで孤立させ、愛によるものと言って彼女から収奪し、彼女の私物は彼からの「愛のしるし」しかない状態にし、彼だけしかない世界を作り出させ、彼がいなくなったら世界は終わってしまう、と洗脳し続けている。肉体的な暴力がないため、彼女はおそらくそれを暴力とは意識しないまま、そういう世界に落ち込んでいる。
もちろんフィリップ美公は、彼女自身には興味がない。彼女の称号とその可能性には大いに興味があるが。
書いたようにまだ一人め出産したところで、それが女子だったことを泣き叫んで謝る展開に、既になっている。フィリップの「愛」を失わないように必死で。
二人の間にまだこのあと四人だかこども産まれるんだよね。
そんで、Wikipediaによると、

結婚後から精神異常が顕著となり、特に夫と死別して以後さらに悪化したため、約40年の長期間にわたり幽閉された。この間、公文書のサインは女王フアナとカルロス1世の2つのサインが添えられ、名目上の共同統治者であり続けた。

精神異常の原因とか何も記載されてないから、ドラマのあれは、創作というか「諸説ありますが」の類いなんだろうけども、すごいリアル。
恐ろしすぎる……