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インテリのことを語る

インテリの承認経済って多分あって、誰か名の通った人に好意的に言及されることで承認資産がアップするとか、あるいは既にある程度以上のステイタスを得た人ならば伸びそうな人をピックアップして紹介するとか、研究室に入れるとかしてエンジェル的に振る舞うことで、結果的に多くのインテリ達から恩人として言及されるとか、あるいはその振舞の可視化がワナビーたちを惹きつけるとかね。
で、そういう人自身ももちろんなんかの語りに学識を導入する役割とかで参加したりするんだけど、実はそういった承認経済システムの中で自分のステージを上げることに最大の価値を置いていて、語ってる内容は刺激的なフレーバーまみれなんだけど核にある価値は空疎ってこともありえて、気をつけなきゃいけないのは、承認資産の大きさはかならずしも語りの内容を保証しないってことだったり、あるいは彼らの刺激的フレーバーの流通がしばしば劣化した形で詭弁に用いられて行き、それが言論空間を汚染してゆくようなこともあるんじゃないのかなってことだったり。
ただまぁ、こういう人は如何に刺激的なことを言おうと、簡単にはその欺瞞性を見抜かれないように磨かれた語りをしばしばしているので、彼らが何に気をつけているのかに注意を払うことで「知性的なるもの」の構造を考える手掛りを得たりとかはできるのかなぁとか思ったりもする。