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人権のことを語る

とある絶滅危惧種についての話題を聞きつつ、その個体数の増加とか減少に一喜一憂すると言う背景に見落されているものについて考える。
たとえば「原爆や空襲などによって一時期微減したものの、朝鮮特需などを背景に日本人の個体数は回復させるのに成功した」とかアメリカ人が胸を張ってたとしたら、「なんだかなぁ」とか思うわけで、つまり個々の命というものを軽んじることがヒト以外に比べヒトに対してはやはり憚られるわけで、やっぱり我々はヒトとヒト以外を区別して生きていることを思い知ったりする。
まぁ、どんなに人権感覚の怪しいひとだって、たとえば誰かに首輪をつけて四つん這いにさせるとかってそれはインモラルなプレイだって理解するわけだし、江戸時代の「生類憐みの例」にしても印象的な歴史上の出来事として捉えられるのは、そこに衝撃的な発想の転換があったからなわけで、「天賦人権説は西洋的な発想でー」みたいなことを言ってしまう人々にあるのはなんらかの否認だったり、ある種のセルフ・オリエンタリズムの発露の結果に過ぎないんじゃないかって思うわけで。