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いきもののことを語る

おそらく幻想の中で安定している人は幸福に見える。
しかしその幻想の外側にいる人にとってその人は気の毒に見える。
その幻想の外側にいる人がどのような苦難に直面していたとしても、そういった幻想に囚われるよりはマシだと思うだろう。

もちろん現実そのものに直面して生きるなんてことは、いきものにとって出来ることではない。
いきものが現実に直面しないものなら、生きると言うことは幻想に囚われると言うことでもある。
ならばそれは単なる相対化なのか。

ただ、そのことに自覚的に常にそれを打ち破ろうとし続けることは、それが原理的に現実に到達することはできなくとも、生き生きとしている。