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映画/三行コメント/イエスタデイのことを語る

・ミュージシャンとしてやっていく夢を諦めきれない主人公が突如放り込まれた「ビートルズのない世界」で、どうするどうなるという中で、かくっかくっと予想通りにならないことが続いて、主人公が「追い込まれた」だけでもなければ「自力でたどりついた」だけでもないが、確かに彼と彼女のあきらめの悪さがなければたどり着けなかったであろう結論に至れて、よかったなあと思いました。
・バイト先の雇い主が主人公に皮肉を言いつつも「フルタイムで働け」と言ってきたり、交通事故にあった主人公を見舞う親友が「その顔、はっきり言って、笑える」と言いつつもちまちま病院にやってきて世話をやいたり、はたまた「アル中かヤク中か無職かそのどれか、あるいは全部」と言われるほどしょうもないやつが転がり込んでも「しょうがない」の一言で受け入れたりといった、皮肉を言いあいつつも前提となる健全な社会、公共心みたいなものが生きている優しい世界で、楽しかった。
・行ったり来たりする "Eleanor Rigby"。おもしろかった。