たまに素敵な文章について考えるんだけれども、ぼくは谷崎潤一郎とかフィッツジェラルドよりも、志賀直哉やヘミングウェイのほうが好きだなと思う。一文一意で、修飾語が少ない。一方で、ぼくは小林秀雄やアルベート・カミュの詩的で、情熱的な散文としか言いようがない散文が好きだ。あるいはドストエフスキーやチェーホフの台詞のように、情熱だけがほとばしったロシア人の文章。特に目的があって書いてるわけじゃないけれど、出口を探すように紡がれた言葉がわりと好きなのです。
で、上手く言えないんですが、無償で相手を信じてる感、無償で人に愛され・愛してる感というのは、大事だと思うのです。じゃないとあんなにのびのびと書けない。『カラマーゾフの兄弟』とか現代のミステリー作家なら一冊で完結できるはずだ。
というわけで、こういう「何が好きかよく分からない」けれども、マングースさんっていうのは、わりと面倒くさいけれど、タフでキュートな人なんだよな、まあいいかという投稿スタイルで頑張っていきたいと思います。総体としての「愛」があれば、どんな文章でも、わりと楽しく読めるのだと、ぼくは思うのです。
ドストエフスキーのことを語る