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展覧会のことを語る

神奈川近代文学館「中島敦展」。
敦先生の字がとても美しくて、きちんとした方なんだろうなあと思いました。若き日の熱烈なラブレターや全甲の成績表、ほほえましい短歌、幼いわが子に宛てた絵葉書などの展示も。
プライドと恥じらいの枠の中にじっと縮こまっていた高校時代、現代国語で取り組んだ「山月記」は衝撃的でした。大人になって文庫本を買い、中島敦の作品は、私の手元にありつづけています。それなのに作家の人物像をほとんど知らなかったことに今更気づき、驚きました。