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映画のことを語る

映画納めは『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』にしました。
現場はテアトル新宿。どうしても劇場名が覚えられず、雨夫さんに「新宿ピカデリーとシネマート新宿の間にある」と説明して「どっちも知らないよ!」と言われたのですが、そう言われましても。

ロビーにはのんさんが映画秘宝の撮影で着たという衣装が。

うああ。

『この世界の片隅に』がどういう映画だったか今ちょっとぱっと思い出せない程度には、別の映画でした。登場人物たちの言動や経緯がよくわかって、わけがわかる分、もしかしたら前作よりは穏やかな気持ちで見ていたかもしれません。お姉さんとすずさんの関係も、前作よりなんだかきわだって胸にせまりました。広島の妹と、呉のお姉さんとはるみさんとお義母さん、伯母さんとそしてリンさん、テルさん、ご近所のみなさんといった人々と生きるすずさんの姿がくっきりと見えました。「ぼんやりしとるけえ」と何度も繰り返し言わなければならないほど、彼女の違和感や疑問を置き去りにして事態は動いていって、その中でただただ「うちはぼんやりしとるけえ」と言いながら働き続け、それがあの激怒につながるんだなあと思いました。周作さんやお父さん、伯父さんたちの心情も映画の中で描かれきっている感じがしました。おすすめです。
泣きながら食べたナポリタン&オムライスのフルコンボ。頭のすみで恐怖を感じるほどおいしかった。