・新米の黒人刑事が同僚と組んで KKK に潜入捜査をするのだけど、この二人が KKK をなめているというか、まさか彼らが政治的に力を持つようなことなんてないでしょうと発言して白人の上司から「甘いぞ! 目を覚ませ!」と怒鳴られるシーンがあって、そこをきっかけに目を覚ます〜というわけでもないのですが、そんなこんなをずっと主人公たちが考えているのがよかったです。
・主人公たちはポップカルチャーが好きで、映画やスポーツの話ですぐに盛り上がってしまうのですが、そうしたことから得たものが、根っこのところでの人間や言葉に対する信頼あるいはあきらめの悪さにつながっていて、一方、KKKの人びとを鼓舞するのが映画『国民の創世』で、人の言葉や思想がどこでどう織り上げられていくかってことに関してぞわぞわしていました。
・すごくアクションしているわけではないのに、見ていると脚がぴくぴくするような、肉体を意識する映像で、とってもおもしろくて好きだと思いました。
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