@kodakana_ship10
パソコン/キーボードのことを語る

Perixx Periboard-716 III 無線タッチパッド付きキーボード

パソコンで向かってマウスで操作をしていると、肩が前に出がちになって痛める場合があります。この対策としては、マウステーブルの様なものを付けて肩を引いた位置でマウスを使うか、タッチパッドやトラックボールの様な定位置で操作できる機器を用いれば良いのです。

そこで「タッチパッド付きの無線キーボードだと何かと便利だね」ということになるのですが、タッチパッド付きの無線キーボードは、小型でキーピッチが詰まっていたり、配列が変則的だったりすることが多いです。一時的な代用品とか、副次的な用途には良くても、本格的に使うには不足を感じます。

この種類の代表的な製品に「Microsoft All-in-One Media Keyboard」というものがありました。

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日本で販売されたものは日本語配列になっています。やや狭い範囲に標準的な日本語配列を守ってキーを詰めているため、辺縁で窮屈になっていて、特に Enter キーが細いのが欠点です。Enter を狙うのに少し気を遣い、右にタッチパッドがあるため誤ってクリックを入れてしまうこともあります。

そこで「もうちょっと打ちやすいのがないのかな」と思っても、日本で広く販売されているもので、現状ではこれ以上はなさそうです。つまりヨドバシやビックにはないということで、最終手段 Amazon.co.jp で探すことになります。

捜索の結果、我々はついにマーケットプレイスで、ドイツ企業 Perixx の「Periboard-716 III」を発見したのです。

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外箱には「ドイツで制作デザインしたよ」的な印が付いています。

ではこれをアメリカンな雰囲気を漂わせた Microsoft の製品と比較してみましょう。ちなみ製造地は両方とも中国です。

まず全体の幅はどちらも似た感じであるのに、キーボードの部分に限ると Perixx の方が広いのが分かります。キーピッチにすると、PX が 19mm 程で標準的な大きさであるのに対して、MS の方はやや狭く 18mm です。PX は英語配列であることも幸いして、ピッチが詰まっている所もないのです。タッチは MS が柔らかめのメンブレン方式でフコフコしていて、PX はパンタグラフ方式でカシャカシャとした小気味よさのある打ち心地です。タッチパッドは MS がややザラザラしていて、PX はよりなめらかな感触ではあるものの、性能的には大差がない様です。

この Periboard-716 III は仕様の範囲で特に気になる点も見当たらず、初期の印象としては非常に満足度の高い製品です。単にキーボードとしても打ちやすく、税込み2499円という価格の割に出来が良い方で、英語配列で問題がないという人にはお勧めしたくなります。