@kodakana_ship10
/言語学のことを語る

『20世紀言語学入門』と『言語学講義』

加賀野井秀一『20世紀言語学入門』

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1995年に発行されたこの本は、二十世紀の末葉に在って、その百年分くらいの言語学の展開を振り返る内容。ソシュールからチョムスキー、それ以降に至る学史を追いながら、幅広さと奥行きを感じられる。切り口としては、副題に「現代思想の原点」とあるように、哲学的な面を見せている。個人的にはスワデシュの言語年代学に端を発する計量的な研究に馴染みがあるんだけど、その方面の話は出てこない。

加藤重広『言語学講義』

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一方、こちらは2019年に刊行されたばかりで、言わば現在進行形の言語学の話し。これまでの学史を振り返る内容を含みつつも、これからのことに関心を向ける。日本語―日本国という圏域に住む我々にとって目の前にある問題についてもしばしば言及していて、欧米の研究を中心に扱う本よりもヒシヒシと感じられる所がある。やっぱりスワデシュは出てこない。

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