(承前)雨夫さんのゾンビタブレットのめんどうを見てくれるところが見つからない。そんな修理店を探す流浪の旅二日目。
昨日は、現地に行ったらビルごとなかったっというミステリー。今日は「11 時に」と約束したのに、11 時 20 分になっても相手が来ず。私は遅刻というものがどちらかというと好きではない方なので、「この店に頼むのはちょっと」という気持ちになり、やけくそで大型のお店に持っていきました。そこで、要約すると「その機種ははずれである。運が悪かったと思ってあきらめな」という意味になることを言われ、二重三重にくらっとしてしまいました。メーカー側に慰謝料を請求したい気持ちにかられて歩き回り、とりあえず映画を見ることにしました。
映画館では「見た目は真っ黒だが実は電源がついていて、時々音が出てしまう」というわけのわからないタブレットを快く預かっていただけて、私は心穏やかに『ナイヴズ・アウト』を拝見し、全身で楽しみました。最終的にほろりと涙を流し、その涙にのってストレスが排出されたのかさわやかな気持ちになり、もう一回「11時に」と言われた店に行きました。14時すぎでした。お店の人は当たり前のようににこやかにタブレットを受け取り、なんとすでに部品も発注済みという。「11時問題」は一体なんだったのかよくわからないけど、一旦「これはもう買い換えるしかないな。ばらして電池をリサイクルに出して、残りは不燃ゴミだな」とまで思っていたため、いちおう修理めいたものに出せただけでなんだかまあ、(どうでも)よくなってしまったのです。
散歩のことを語る