よくよく考えると、ぼくはわりとヌーヴェル・バーグのフランス映画を沢山観てたり、イングリッド・バーグマンさんが好きなのですが、イタリアネオリアリズムの巨匠ロベルト・ロッセリーニ監督の作品を一本も観たことがない。イングリッド・バーグマンは、この『無防備都市』を観て、ハリウッドでの全キャリアを捨てて、イタリアへ渡ったのだ。この映画がアメリカンニューシネマに至るまでの映画の祖だったのである(たぶん)。いつか観てみたい。というか、Wikipediaがある今はこういう情報を追うのが簡単なのですが、よくまあこんな無駄な知識を持ってるなと感心する。大抵その頃は、本や雑誌で物事を調べたり、観るべき映画を探していたのだ。20歳のぼくには大半の映画が詰まらなくて、2倍速で観てたのだけれども、人生の後半戦にはこういうエポックメイキングな映画作品や古典文学作品をじっくり楽しみたい。そんな日が来ればだけれども。
映画のことを語る
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