ニュースを見ながらー
父「こういう状況も、年金生活者にはあまり関係ないなあ」
母「そうかしら。もしも年金がなくなったら」
父「年金はなくならないよ」
母「会社がなくなったら?」
父「なくならないよ」
母「このままコロナが長引いたら」
父「それは…そうか…」
氷河期世代の私には、新入社員のときから常に、会社はいつかなくなるかもしれないものという認識だった。実際勤めた会社のひとつは解散、ひとつは合併し、現在は存在していない。
私にとって会社がもたらしてくれる安定は、「当面のもの」。けれど、父にとっては、会社って安定・安泰そのものなんだなあ。ジェネレーション・ギャップの大きさと深さにたまげる。
実際のところ、父の勤めていた会社も業界も歴史的に業績が悪化している。感染症の影響が長引けば、いずれ倒産や業界再編も起こるかもしれない、と氷河期世代の私は思ってしまう。
この時代を生き延びるために力と知恵を合わせることのできる、同年代や若い世代の家族が必要だ。週末を控えた夜更け、そんなことを考えている。