先週、過去の自分の仕事がかなり有名な女性誌に載ったと聞いたので、本屋さんへ探しに行ったのだけれども、全然その雑誌が置いてないので、最近の女性誌ってどんなことが書いてあるのかと色々読んでいたら、『Kiitos.』最新号の特集「生きるということ」が秀逸だった。
ホンマに美しい写真とレイアウトで、「生きるということ」という散文が載っていて、その文章を読んでいる間、すべての時間が止まり、涙がこぼれ落ちそうになった。現代の女性誌編集者って、こんなすごい散文をすらすら書けてしまうのか!と衝撃を受けたのですが、実はその文章は谷川俊太郎さんの「生きる」という詩だったのでした。この詩はネットで探しても読めるけれども、できたら『Kiitos』最新号で味わってほしい。たぶん、ぼくが感じたことと全く同じ感動を受けることができるだろうから。
今この状況下で、詩というのはすごいものなのだとしみじみ思います。おやすみなさい?
(以下、詩の一部引用紹介します)
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
(詩「生きる」〈谷川俊太郎〉より)