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オカルトのことを語る

「寿命」とか「才能」と言うものを奇妙な捉えかたをする人がいる。
たとえばある人の死について「寿命がそこまでだったからだ彼は死んだのだ」とか、活躍する人を「あの人は才能があるから活躍できるのだ」とか言う人。
これは「寿命とは死ぬまでの時間のこと」や「才能とは何かを為す能力のこと」と言う定義からすれば間違ってはいないのだが、これらの文言はトートロジーと言うほかなく、これらの指摘に意義を見出すのは難しい。
まぁ、「カモメはカモメ」のような詩的な効果を狙ってと言う可能性もあるかもしれないけど、多分この種のことを言う人のほとんどは、それを言うことで人格を持った神のような存在を主張しているのだろう。
ただ、こう言う人に「貴方は神のような存在があって、それがその寿命や才能を定めていると考えているのですか?」と聞くと必ずしも肯定するわけではない。単にそれに頷けば否定されるであろうことを想定して話の流れ上否認していると言うこともあるだろうけど、その人の意識の中でも否定されつつ、同時にそういったものへの期待をやめることが出来無い場合もあると思う。
この背後にあるものは人格を持つものを望む積極的なものか、あるいは意思なき作用と言うものへの恐怖と言う消極的なものかどちらだろう?