種苗法の改悪問題や食料自給率の低さを問題にする人々の中に、確かにある種のスピリチュアルな傾向を経由し、ヘイトスピーカーに合流している人々がいるかもしれないが、だからといって「反モンサント」などをヘイトに結びつけるかのような物言いが一部「反ヘイト」勢の中にあることにはうんざりする。
あるいは「反グローバリズム」を唱える人々のうちに自らの外国恐怖の隠れ蓑にする人がいるからといって「反グローバリズムならば、それはヘイトスピーカーの可能性が高い」かのような物言いとかね。
外国人やルーツが宙に浮いてしまった人々の人権を守ることと、グローバル企業の横暴に抗議すること、軽薄なスピリチュアリズムに抑制的であることはすべて両立できることなんだが、このひとからげな物言いは、「反・反グローバリズム」的ミスリードにしかならないはずで、まんまそういう意向のシンパなのか、根本的に批判の対象とすべきはヒトではなく行為と言うことについて混乱を抱えているかだろうか。
「反ヘイト」のことを語る