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オカルトのことを語る

「それは科学的ではない」と言う指摘が「だから間違っている」「だから無視すべきだ」と言う意味で用いているのならば、その指摘をする人の科学哲学的知性を疑っても良いことは確かなのだが、一方でオカルト的なものに対する警戒心の薄そうな人がそれを警戒心を解く口実に使っていそうなものを見ると「ちょっとこの人大丈夫なのかな?」と思ってしまう。
オウム真理教のように、そういう科学の限界領域の知を求めながら狂っていった人々を我々は見てきたはずで、オカルト的な不思議に対する感性を開くとき、同時にオカルト的な不思議を思わず求めてしまう欲望やその背景にある欠落などにより注意深くならなければならないのではないだろうか。