ここのところの「民営化」路線をネオリベの問題点として挙げるものがあり、「民営化」=「ネオリベ」=「悪」のような図式で捉えられる傾向があるが、ちょっとこれって違和感がある。
実際に「民営化」され「競争が激化」して「悪くなった」と言う分野がどの程度あるのかってのが疑わしいって言うか、むしろネオリベが訴えていたような競争による効率化など起きずに、ただ赤字部門を公共性度外視に縮小/閉鎖することや、内部の腐敗に対する政治によるメスを入れないことを「民営」を口実に正当化してきたのが問題の本質であり、そしてネオリベの側の問題は公共に資する競争が実際には起きなくても「どんな形でもなんらかの競争が行なわれてはいるだろうから、その勝者はなんかいいことをしたのだろう」と言う間抜けさにあると思う。
如何にネオリベを標榜する人々が悪辣で、しかもビジネスにおいて抜け目なく見えたとしても、ネオリベそのものはむしろのらりくらりとした「バカのふり」なんじゃないのかなと思う。
ネオリベの問題点のことを語る