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アニメのことを語る

今週の『赤毛のアン』二話目は、原作第 30 章前半部分。原作ではストーブの前でマリラとアンの会話のみで進む部分を、アニメではじっくり、マリラ以外の人たちとの関係にも焦点を当てて映し出しました。ステイシー先生による 13 歳以上の女の子たち(ティーンズ)への訓話→その話を聞いて将来について考えるアン(一生結婚せず、ダイアナとともに暮らすことを願っている)とダイアナ(もう妖精のことは想像できないし、お化けや妖精のことを考えるのはやめ、結婚について考え出さなければと思っている)の喧嘩→アン、「りんご」を食べ、ジェリー・ブートにそれは毒入りだと言われパニックになる→マリラとマシュー、アンにクィーン学院の受験について話す。何も心配せず、勉強していいんだよと言ってやる。
ダイアナはダイアナで将来のことを考えており、アンと同じ道を行けない自分を自覚しているということが、冒頭にステイシー先生のお話(何を話されたかは不明)があったという事実が置かれていることで説得力を増していますし、ジェリー・ブートとのことはアンがグリーン・ゲイブルズで安心して暮らしていることや、ジェリーもアンをかわいがっていることなどがわかります。そして、何と言ってもラストのクィーン学院の件で、マシューが口を開いているのがアニメならではだなと思いました。
原作で、マリラとアンとの間でだけ進む話に、アニメではマシューが加わっていて、アンに「(お金のことは)心配しなくてもいいと思うよ」と言ってやることで、アンと見ている側の安心感が増していると思います。最後にマリラがアンに言った言葉は、多くの女の子(もしかしたら男の子も)が言ってもらいたかった言葉で、時代をこえて、勇気を与えるものだと思います。