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コンポストのことを語る

段ボールコンポストの一つにフェニックスワーム、アメリカミズアブの幼虫が湧く。
ハエのウジの3倍ぐらいあって、体節がくっきりと刻まれたパワフルな奴らだ。
残飯の分解能力が極めて高い奴らで、あえて湧かせることもあるらしいのでラッキーと捉えるべきなのかもしらないが、段ボールなら食い破ることもあるってのが心配。
いっそ日向に出して乾燥させてみようかとも思うが、それでいいのかどうかも迷う。

家庭菜園とかしていて思い知るのは、多くの生き物に助けられてヒトが利用可能なものを作り上げるのだけど、一方でそういった生き物達は単に自分達の命を全うしようとしているだけで、何もヒトを助けようと思っているわけではない。結果的にその命のありかたを制御しなければ「助けてもらう」形にもならないわけだけれど、やはりそこに制御と言う傲慢が入り込むことには罪悪感のようなものも感じる。これが動物を殺して食べると言うことならば尚のことだろう。
宗教の発生の背景にはこういった罪悪感があるのではないかと思っている。より原始的な宗教は母なる自然に感謝するという形をとりやすいらしいけど、罪悪感を大地の恵みと言う物語で回収するのではないだろうか。