バウハウス大学。フォトライフを見てたら、昔の写真が出てきた。自分たちの時代の夢と挫折、喪失と再生に関する小説を書くために、10年前にヨーロッパへ行った時の写真だ。デザインが好きな人には夢のような場所かもしれない。ただ、ぼくはこの写真撮影の後、待っても待っても電車が来ない駅で吹雪に襲われて凍死しそうになってるので、もう冬のベルリン=ドレスデンの間は近づきたくない。というか、いま地図を見たら、ぼくは基本ドイツの都市名も位置関係もよく知らずに、その場その場の判断で、極寒の東欧を旅していたことが分かった。この後、ぼくは近いという理由で、バスで山を越えて、チェコへ入ったのだ。若さって、すごいなと思う。本当に無計画だったのだ。
旅行のことを語る