8.1 上村と辻の壮行試合であった。両者ともさすがにテンパってしまっていた。入ってきた時から顔つきが普段とまるで違う。日頃は年不相応と言えるほどの落ち着きぶりのこの二人の若者をもってしても壮行試合とはそういうものなのかと思い知らされた。
であるので、いつもならちゃんとできていたはずのペース配分が全くうまくいかず、前半でスタミナ切れを起こしているのが素人目にも明らかで、実力を最大限に出すことができないままであった。大変に悔しかったであろう。それが一生にただ一度のこのシングルマッチの味わいであり醍醐味なのだろうなと思った。
オカダパイセンすげい怖かった。
試合終了後のドロップキックは、観ている我々の心をも貫いただろう。バックステージコメントも完璧だった。