@kodakana_ship10
アニメ/フルーツバスケットのことを語る

遅くなったけど、感想。個人的感覚‥

まず前提として、この作品の原作はとっくの昔に完結している。だから作り手としては、確定した結末から逆算して、思い切った再構成をすることも出来た。実際、第一期の前半では、その計算があるのではないかと、思わせる所があったので、そういう方向の仕事を期待した‥‥のだけど、第一期後半から第三期は、おおむね原作に忠実というか、省略した所はあれど愚直になぞったという感じだった。

それならそれで巧くやってくれれば良いのだけど、正直ちょっと目が退屈してしまった。なにせ見るもの見るもの全て見憶えがある。こっちは最後まで全部知っている。演出がちょっとダルい。落語の名人なら、何度同じ話をしても感動させる。その語り方が映像なら演出という仕事だと思うのだけど、その仕事を感じる所がない。演技面でも声優の能力に丸投げで、演出家が指揮棒を揮っていない(声優は悪くない)という印象‥‥だった。

そういうわけで最後の方はほとんど目で見ないで、音だけ聞いていた。まあ演出の質が好みに合わなかっただけかも。何か第三期だけ1クールだから事実上の打ち切りなのかと思ったら、来年も次があるようで、ひょっとすると再来年に『another』のアニメ化まであるかな?